「今晩何食べる? ご飯にする?それともパン?」
私はよく夫にこう聞きます。変ですか?
フランス人の夫は、とてもおかしいと思い、必ず「…と、何?」と聞き返します。
毎日この繰り返しに、お互いにイライラしちゃうのです。
私はご飯に合う和食を作るのか、パンに合う洋食を作るのか、聞きたいのです。
日本の食文化は、主食であるご飯(炭水化物)に副食であるおかずの肉や魚、野菜などを添えて食べます。
しかし西洋文化では、メインの肉や魚などのたんぱく質に、ジャガイモや米やパスタなどの炭水化物と野菜が添えられてきます。そしてフランスではパンは絶対についてきます。ご飯があってもですよ。私の義母も私が和食を作るときパンを一緒に食べたりします。
よく考えてみると、フランスでは‘おかず’という概念がありません。
‘おかず’とは、ご飯を沢山食べるための味付け的なものでしょう。でもフランス人には肉や魚が味付けだけの物なんてありえません。フランス人は猛獣のように自分の獲物は誰にもわたしません。少し寂しく感じ、私はレストランに行くとき、恥ずかしいけどこっそりお皿ごと交換して食べたりします。だっていろんな味を試したい!